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節税と言う名の落とし穴
   


 ある会社で、今期100万円利益が出たとしましょう(実際の資金も100万円あるとします)。このままいくと法人関係の税金は約40万円です。
 ここで皆さんが会社の経営者だったとしたら、A社長、B社長、どちらのタイプですか?

A社長…今期中に、得意先の接待や消耗品の購入をして50万円使い、経費に落とした。
この場合、100万円から経費で使った50万円を控除して、最終の利益は残りの50万円となり、税金は約20万円となります。

B社長…将来を考え、財務体質強化のために、利益をそのまま100万円出した。

 税金は約40万円です。
 税金面だけを見ればA社の方が有利です。
 しかし、資金がいくら残ったか、いわゆるキャッシュフロー(ぜに勘定)という観点から見ると、
A社 100万−経費50万−税金20万=30万円
B社 100万−税金40万=60万円
 このことからわかるように、資金面から見ればB社の方が資金が増えているのです。この資金は、将来事業拡大をはかってゆくときに投資に充てることができます。

 A社長のようなやり方を長年続けてゆくと、接待での酒の飲みすぎで体をこわし、入院してしまうかもしれません。また、節税のために資金を使いすぎて、決算直後に資金がショートし、仕入代金が払えず、経営困難に陥る可能性もあります。
 節税は一見魅力的ですが、長い目で見ればいかに税金を多く支払うか を考え、実践していったほうが会社は伸びるということが言えます。

 
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富田会計事務所
所長 富田健司


生年月日 昭和38年9月14日
東京都は池袋で生まれる
経 歴 昭和61年4月
大原簿記学校税理士科財務諸表論入社
平成2年10月
斎藤司享税理士事務所入所
平成5年1月
富田重昭(父親、当時開業18年)税理士事務所入所、事務所を東京都豊島区池袋本町に移す
趣 味 水泳、ゴルフ(始めたばかり)、バンド演奏(ドラム)、オペラ鑑賞
愛読書 司馬遼太郎(「竜馬がゆく」ほか)